連獅子体験
化粧、着付けの体験映像
*解説付き(音声ありでご覧ください。)
歌舞伎舞踊 連獅子
*演者は舞太鼓あすか組
体験の流れ
しろぬり
歌舞伎ならではの白塗り
頭には「かずら下」という絹の布を被り、鬢付け油を顔全体に馴染ませます。その上に水性の白粉(おしろい)で下地を作ります。
400年前に始まった歌舞伎は、電気の無い時代でロウソクの灯りのもとで公演をしていた為、主役と高貴な役は見えやすい様に白塗りをしていました。歌舞伎では化粧する事を「顔をする」といいます。
隈取(くまどり)
力強い隈取を描く
顔にカラフルな線を描く「隈取」は、歌舞伎の象徴です。連獅子の場合、赤い色は力強い血管のデフォルメであり正義と躍動する生命力を表現しています。
赤と黒のドーランを筆や指先を使い、塗りぼかしを入れながらリアルに表情を描いていきます。歌舞伎では隈取を「描く」ではなく「取る」といいます。
衣装を着ける
豪華な衣装の着付け
連獅子は絹の生地に金糸や銀糸で模様を施した「唐織(からおり)」という最高級の豪華な衣装を使用します。袴は全体のバランスを取る為に「大口」と呼ばれる最も大きな形の袴を使用します。能法被を身に付けコスチュームの完成です。
全て身につけると、体格は2倍以上大きく、衣装は15kgほどになります。
鬘をつける
身の丈以上の毛をつけて完成
このかつらは「頭(かしら)」といい人間以外の役に使われます。白は「白頭(しろがしら)」赤は「赤頭(あかがしら)」と呼ばれ、2m以上もある毛は赤熊(しゃぐま)と呼ばれるチベット高原に生息するヤクの毛を使用しています。
毛振り体験
コスチュームが出来上がれば
基本的な振付と、連獅子の見せ場であるダイナミックな毛振りを実際に体験していただきます。
最後には化粧を布に移し取る「押隈」を行い、記念として世界に一つしかない大切な想い出の品となるでしょう。